プロフィール

2017年2月7日火曜日

艱難、汝を玉にす

渡部昇一先生は
大学生時代よく勉励され、
試験での総合点は2番目の学生に
200点以上の差をつける
好成績を修めながら、
念願の留学の機会が
何年も与えられなかった。

若い苦学生にとっては
最大の艱難である。

この艱難をいかに乗り切ったか。
先生の言葉がある。


「自分を高めていく過程では、
 常に何かの形で
 壁にぶつかるものである。

はたから見れば取るに足らない
小さいことでも、
当人にとっては大きいことである。

そんなとき、なげやりになったり
後退したりしないで進むためには、
いくつかの方法がある。

私の場合、聖書の中の

"最後まで耐え忍ぶ者は
遂には救われるべし"

という言葉と、
昔漢文で習った

"志ある者は事竟(つい)に成る"

という言葉を、あたかも
念仏のように唱えることで心を静めた。

壁に突き当たったと感じるときは、
散歩しながらでも、寝る前でも、
この言葉を繰り返し唱えた」


「艱難(かんなん)汝を玉にす」
──艱難にあうことによって、
人は立派な人物になる。

その言葉の見事な実証を
先生は私たちにみせてくれている。



『致知』最新号「艱難汝を玉にす」より


致知出版社様メルマガよりシェアさせて頂きました。


押忍!

0 件のコメント:

コメントを投稿