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2015年7月6日月曜日

今日の言葉2

本日、二つ目の今日の言葉となります。

宜しくお願い致します。



☆☆☆

日本人の精神性を養ってきた名著を
分かりやすく現代語訳する好評の
「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」。

その第2弾が1900年にアメリカで刊行され、
世界中に「BUSHIDO」の名を知らしめた
新渡戸稲造・著『武士道』です。

教育者・農政学者で、日本人として初となる
国際連盟事務次長なども歴任した著者ですが、
本書を執筆するきっかけとなったのは、
ある著名なベルギー人学者の知人による
次のような問い掛けだったのだと言います。


「なぜ日本には宗教教育がないのに、
 道徳を教えることができるか」


武家の出だった著者は、
「自分の中で善悪の観念をつくっている、様々な要素を分析」した末に、
その答えを自ら受けてきた「武士道」教育に見出します。
そして、英語で執筆を始め、
そのまま海外で刊行に踏み切ったのでした。

本書では、神道や仏教、儒教など武士道の源流から書き起こし、
「名誉」や「忠義」などの徳目、
「切腹」や「仇討ち」制度、さらには武士道における
女性の教育と地位に至るまで事細かに記され、
この一冊で武士道の全体像が余すところなく
理解できる内容となっています。

また、古今東西の文献から武士道に通じる名言や逸話が
縦横無尽に引用されており、より多角的に
全容に迫れるよう配慮されている点も見逃せません。

本書を紐解くことで、日本人一人ひとりが、
いまや忘れ去られようとしている武士道精神に立ち返り、
困難な現代社会を生き抜く力強さを
身につけることができるはずです。


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いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ
『武士道』〈4刷〉

新渡戸稲造・著 夏川賀央・現代語訳

☆☆☆


致知より




押忍 石黒康之

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