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2015年3月24日火曜日

今日の言葉2

本日、二つ目の今日の言葉です。

少し長いですが、是非とも御一読の程をお勧め致します。



☆☆☆

かつての隆盛から衰退傾向にあり、
熾烈な競争が繰り広げられている百貨店業界。


その中で、大丸松坂屋やパルコなどを経営し、
昨年度、過去最高益を叩き出したJ.フロントリテイリング。


常に新しい発想で、挑戦と変革を続けている
山本良一社長が語った「組織を動かすリーダーの条件」とは——。


┌───────今日の注目の人─────────┐


    「組織を動かすリーダーの条件」


   山本良一(J.フロントリテイリング社長)


     ※『致知』2015年4月号
       特集「一を抱く」より


└───────────────────────┘

※対談のお相手は、山本社長が経営者として
 非常に尊敬されているという、セーレンの川田達男社長です。


山本 私は経営とは実学であると思ってやっていましてね。


もちろん座学は必要なんですけれども、
実利、実益、実験、実証、実行、実践といった実学で動かしていく。


その中でも特に実践、実行が経営において
結果を得られる部分だと思っています。


いまの川田さんの話のように、
やっぱり会社の考え方やトップの思いを自分の言葉で表現し、
社員一人ひとりの腹に落ちるまで丁寧に説明していく。


こういうことがあって初めて結果に結びつくのではないかなと。


それから、私がこれまで経営をしてきて感じているのは、
何か事を起こす時、変革する時の初動の大事さです。


マスタープランをつくっても、
実際動かないんですよね。


しかも課題が大きければ大きいほど動かない。


川田 本当になかなか進まないんですよね。


山本 ただ、最初の1ミリが動くと、
   あとはどんな大きな岩も転がっていくんです。


だから、立派なマスタープランをつくりました、
販売戦略を立てました、というのは結構だけれども、
それだけじゃ意味がありません。


最初の1ミリをいかに早く動かすか。
そこに全神経を集中させるんです。


そして、初動を早くするためにはシンパサイザー(信奉者)を
いかに増やすかが重要だと思います。


変革をする時に最初から賛同する人なんて誰もいないし、
いままでどおり生温いところにいて、
ぬくぬく仕事をしていたほうがいいと思うのは当たり前です。


そこに信奉者をつくって、
こうやらないと会社はよくならないってことを
理解させて、1ミリ動かす。


で、2割の人が理解をすれば、あとは完全に逆転して
回っていくというのが私の持論なんですね。


だから、そこまでは我慢をして、
とにかく社員に語り続けるんです。


初動に意識を向ける、シンパサイザーをつくる。
そのことによって変革は成功していくと思います。
 

そういうことで、
私も川田さんのように現場に行って社員と話をし、
大丸松坂屋百貨店の社長時代には
3か月に一遍ずつ部課長会議で全国約20店舗を回っていました。


いまでも機会をつくって現場との対話を心掛けています。


以前は会社の業績が悪くても自分の店の予算の範囲内だったら
どんどんお金を使っていましたが、
いまは私が「経費を削れ」なんて言わなくても、
自分たちで売り上げを見て経費をコントロールするのが常識になっています。


川田 現場が経営者意識を持っているわけですね。
   いま社員さんの数はどれくらいですか。


山本 グループ全体で1万1千人。


川田 それだけの人たちに意識を徹底させていくのは
   並大抵のことではないと思いますが、
   山本さんは組織づくり、社員教育においてどんなことを心掛けていますか。


山本 私の基本的な考えは・・・

   * *

※この続きは『致知』2015年4月号 P70〜P79をご一読ください。


致知より



押忍 石黒康之

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